安全作業

オペレーターにとって最小限の安全心得

作業内容 注意事項
防除作業 農薬の被爆を防ぐには防護服(ビニール合羽等)やマスクはもとより、農薬は目より侵入する量が多いので必ず防護メガネを着用のこと。

又作業後は飲酒しないこと。防除作業は 1日2時間程度にしてください。

トラクター作業 座席より離れるときは必ずエンジン停止、やむ得ずエンジン稼動のまま座席より離れるときは、主変速,副変速、前後レバー、PTOレバーを必ず中立の位置にセットし、P(駐車)レバーをセットしてください。これは昇降時のレバーの誤作動をふせぐためです。
広幅ハローの装着時における移動は他の交通機関にご注意を、新型の折りたたみ式ハローをお買い求めください。
燃料補給&爪ボルト締め エンジン停止・油圧ロック
田植え作業 植え付け爪点検時は必ずエンジン停止。
田植え機が圃場より退出する時は、苗受け台の苗は全て除去してください。機体の前上がりを防止するためです。
草刈り作業 刈り刃に巻きついた物を除去する際は必ずエンジンを止めてから(遠心力クラッチの物は取り除いた直後に刈り刃が回転しはじめる。)
肩掛け式、背負いのものにあっては燃料キャップ等の漏れがないように。人体に付着して火災になる場合がある。作業の連続時間は燃料切れまでの時間内にする。
草刈作業中に姿勢を極端に変更する場合は、エンジンをストップさせ周囲の安全を確かめてから。(振り向きざまに後方の人の足を切る場合がある。) 小石の飛散する場所での作業は、他人や、通過車両に注意し、作業者にあっては少なくとも防護メガネを着用のこと。

下記資料はシルバー人材センターでの安全講習会用にまとめた資料です

(1)エンジンに共通の保安事項

1.燃料供給時の注意  燃料の種類を確認し周囲に火気のないことを確かめ、漏れや溢れることの無いように給油する。又機体部分に漏れが有れば直ちに修理する。漏れた燃料は必ず拭き取り乾燥した後、エンジンを始動する。高温のマフラーに燃料が付着すると発火する場合がある。
2.エンジン停止時 燃料コックのある物は止め位置にする。
3.格納時の注意  燃料タンクや気化器の中から燃料を抜き取ること。
4.その他  給油時の銜えタバコの禁止。(燃料の種類をとわず)高温時に容器を屋外に放置しない(容器の膨張)
5.特殊な場合 油気を拭き取った布切れ等をまとめて放置すると自然発火する場合がある、(布等に浸透した油は、空気面との接触面が増え、酸化熱が蓄積して発火する。
6.マフラーと排気ガス エンジンには高温部(マフラー等〕があるので、稼動時やエンジン停止直後は火傷に気おつける。排気ガスには有毒ガスが含まれているので、換気を良くし排気ガス中毒を防止する。
7.高電圧部 ガソリンエンジンには高電圧2万~5万ボルトを発生しているので感電に注意、スパークプラグ、コード等
8.エンジン起動  エンジンの起動はロープを勢い良く引き、戻すときは緩やかに。エンジンの逆転防止の為。
9.エンジン稼働  エアークリーナーは必ず装着する、バックファイヤーによる火災発生防止。

(2)エンジン発電機とその作業機

降雨時注意 雨水による感電の恐れがある場合は必ずアースを取る

(3)機種別で見た安全作業

刈払機 異音や他人の呼びかけで位置を変える時はエンジンを停止、振り向き様に相手をきずつける。

刈り刃の点検はエンジン停止、なぜ?燃料切れ間際にエンジンの回転数が上がり刈り刃がうごきだす。保安部品は正しい位置にとりつける。刈り刃取り付け部品の磨耗に注意

 異常振動の発生 不快な振動があれば、刈り刃取り付けケホルダーの変磨耗。刈り刃・シャフトの歪みなど各部品の交換。
チェーンソー 各部の点検は、エンジンを止めて、電動のものは電源コードを抜いてから。切断物へのソーの当て方はキック防止の為ソーの根元からあてる。チエンの張り過ぎには要注意。  
トリマー 刃の締めめすぎには注意,締めすごると、刈り刃が熱くくなり動かなくなる、冷めると動き出すので注意
動力噴霧器 薬物による被爆防止の為、防護メガネ--目より侵入防護マスク--口径よりビニール合羽--皮膚より、を着用する
農薬 指定された濃度で使用。薬量の過不足のないように混合する。空の薬容器は安全な処理を

コンバイン作業中の注意

作業内容 注意事項
HSTレバーの基本操作
HST無断変速レバーは機械が永年経過すると前後進の中立点(位置)が曖昧になるので、エンジン稼働中にコンバイン座席より離れる場合は、必ず主、副変速レバーを中立点に置き駐車ブレーキを効かせてください。コンバインの勝手な自走を防ぐためです。
圃場への出入りに関して
圃場区画線の段差線に対して機体方向を直角で侵入、退出してください。機体の転倒防止の為。
定置手扱き作業 1.  マフラー熱、排気熱により枯れ草等に着火する可能性があるので要注意。また排藁カッターの排出口の詰まりにも注意する、カッターの損傷と脱穀機内部の詰まりを誘発する。
定置手扱き作業 2. 手扱き作業時は、絶対軍手等は使用しない。袖もとに注意してチエンに巻き込まれないように。
刈り取り作業 近年コンバインが大型化、高速化になっています。したがって運転操作時の死角が増えています。後進右左折時には、補助者等に十分に注意をしてください。
機体点検 基本的には、エンジンを停止し、エンジン始動キーを離脱して点検者が保持してください。他者が勝手にエンジンを始動させないために。点検時に補助者が居る場合はお互いに、指差確認をし作業する。
カッターの点検 カッターを開けた場合は風であおられて動かないように固定して下さい。頭部が刃物に触れないように気をつけてください。。
脱穀機の上蓋開放時 上蓋が風であおられないように、蓋が落下して手を挟む危険性があります。
刈り取り刃の交換 刈り刃の離脱時に上刃が摺動する(磨耗した刈り刃は上刃の押さえが緩くなり弱力にて上刃が左右に移動する)このとき、指を切断しやすいので注意する。
カッター刃の交換 カッター刃の離脱時にカッター刃円板を落下させないように。足元に要注意。
Vベルトの交換 ベルト架けけ替え時にVプーリーとベルトに指をはさまないように。
高速走行時の注意 (ヤンマー丸ハンドルFDS以外のコンバイン)クラッチ・ブレーキ式のコンバインに合っては、方向変換は低速で穏かに運転し転倒を防止する。

コンバインのちょっとした故障の予防法

ベルトの緊張
プーリー
緊張プーリーが激しく振動したら、Vベルトが変磨耗している証拠です。緊急にベルト交換。プーリー及び軸受け部の損傷防止です。
刈り刃 切り株が進行方向に高くなったら、刈り刃の交換時です。稲藁がチェーン等に巻き付回転部が損傷します。
エアークリーナ エアークリーナーエレメントの交換は早めに。エンジン内部の磨耗防止。